絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「社交の場に顔を出すような人って、裕福な人たちばかりだけど、性格もそうとは限らないの。……私、これまで人間の醜い部分ばかり見てきて。だから高校まで友達と呼べる人ひとりもいなかったし」

「……そうなの?」

目をパチクリさせる彼女に、苦い学生時代を思い出す。

「なにかと家の自慢ばかりしてくるし、家柄で人を判断するし。平気で人を傷つける人もいた。……もちろん誰もがそうとは限らないし、中にはお金持ちでもいい人もいるよ? ……だけど華やかな世界ほど、みんな裏の顔を持っていて、真っ黒だったりするんだよね」

お父さんに連れられて参加していた社交の場で、私は色々な人間を見てきた。
だからこそ余計に普通の結婚に憧れていたのかもしれない。

「なんか麻衣子が言うと説得力あるね。……その世界にいる人から聞くと、本当にそうなんだろうなって思うもの」

背もたれに体重を預け、真理愛はため息交じりに呟いた。

「たしかに幼い頃からなに不自由なく暮らしていたら、性格もひん曲がるかもしれないね。……うん、すごく参考になった! 生まれつきの金持ちは、玉の輿候補から外すわ。自分の実力でのし上がった相手にターゲットを絞る!!」
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