絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
予約のみしか受け付けておらず、一日たった十組限定で営業しているレストラン。その日、その時期に取れる最高の食材を使って作られるオリジナルコース料理のみで、訪れるたびに違う料理を頂けることもあって、人気のお店。

店内は西洋の骨董品がデイスプレイされていて、優しいオルゴールの音色が響く中、数組のお客が美味しい料理に舌鼓を打っていた。

私たちもさっそく運ばれてきた前菜からいただいていく。

「美味しい。麻衣子が初めてのお給料でご馳走してくれるなんて、夢にも思わなかったわね、あなた」

「麻衣子の奢りかと思うと、より一層美味しく感じるよ」

冗談交じりに言うお父さんに、お母さんと笑ってしまった。

こうして家族三人で食事に来たのは、久しぶりだからかな。すごく楽しい。

祖父母の家で過ごす時間の方が多かったけれど、こうして三人で過ごした時間もあったんだよね。

お父さんは忙しい合間を縫ってどこかへ連れていってくれたし、お母さんだって体調が良い日は料理を作ってくれたり、一緒に公園で遊んでくれたりした。
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