絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「え、それじゃなに……? 麻衣子はもしかして上杉さんと結婚後も、仕事を続けるつもりなの?」

どうしよう、なんて伝えたらいいんだろう。――でも、ここでまた臆病になりたくない。
ふたりの気持ちを考えて、自分の本音を伝えられないような関係は、もう終わりにしたい。

お母さんが、早く私に幸せな結婚をしてほしいと望んでいることは、充分知っている。だからこそちゃんと伝えたい。

覚悟を決めて、お母さんを真っ直ぐ見つめた。

「将来、ずっと続けたい仕事だから勉強してきたの。……結婚したって、将来子供ができたって私は一生今の仕事を続けていきたいと思っている」

瞳を逸らすことなく伝えると、お母さんは目を見開いた。お父さんもびっくりしているのか、ただ私を見つめるばかり。

「私の幸せを考えてくれているってわかっているし、嬉しい。……でも私にとっての幸せは、お母さんたちが思い描いているものとは違う。それを理解してほしい」

「麻衣子……」
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