絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「でも夢のためには必要不可欠な知識だからな。それに勉強を続けていると、意外と面白くなってくるんだ」

そう言うと上杉さんはこっちにおいでと手招きする。

えっと……どうしよう、素直に行っていいのかな。戸惑いながら様子を窺っていると、上杉さんはなにか私に見せたい様子。

おずおずと彼の元へ向かい、少しだけ距離を空けて隣に腰を下ろす。すると彼はパソコンの画面を私が見えるように向けた。

「これ見て」

言われるがまま見ると、画面に映し出されていたのは介護施設のHPだった。

「最近四国の方にオープンしたばかりのグループホームなんだけど、すごいんだ」

そう言いながら彼はマウスを動かし、施設紹介のページをスライドしていく。

介護施設といっても、さまざまな種類がある。その中のひとつ、グループホームとは専門スタッフの援助を受けながら、五人~九人程度のユニットで共同生活を行なう施設だ。

認知症を患った入居者がそれぞれの能力に応じて料理や洗濯など、役割を担いながら自立した生活を目指している。
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