絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「きゃっ!?」

な、なに!?

彼にしがみつき周囲を見回すと、入口のドア付近に置いてあった段ボールが崩れていて、その横で石上君が尻餅をついていた。

「え、石上君?」

嘘、もしかして見られた? いや、この状況もまずいでしょ! しっかり抱き合っちゃっているもの。

すぐさま岳人さんから離れたものの、時すでに遅し。
石上君は震える手で私たちを指差した。

「え……上杉部長と有坂ってそういう関係なんですか……?」

恐る恐る尋ねてきた石上君に、岳人さんはきつく私を抱きしめて答えた。

「麻衣子、バレちゃったものは仕方ないな。そうなんだ、実は俺たち、近々結婚するんだ」

「結婚!?」

驚き大きな声で叫んだ石上君にギョッとなる。

だってドアは開いていて、ここはオフィスから近い場所にあるのに。

「ど、どういうことですか結婚って!! え、いつから付き合っていたんですか!?」

それなのに石上君は興奮した様子で立ち上がり、先ほどより声のボリュームを上げて言うものだから、ひとりハラハラしてしまう。
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