絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
じゃあなに? もしかして私の直属の上司が上杉さんってこと……?
たどり着いた答えに、サッと血の気が引く。
嘘でしょ!? ないない、上杉さんが上司とか!
箸を持つ手はすっかり止まり、必死に心の中で否定している間も大曽根さんは続ける。
「昼食後は、部長が直々に社内を案内してくれて、配属先に連れていってくれることになっているし、本当に羨ましい」
そう言うと大曽根さんは前のめりになり、私と石上君を交互に見て、にっこり微笑んだ。
「同じ本社勤務の同期として、私が玉の輿になれるよう協力してね」
返事することができず、ただ作り笑いを浮かべる私の隣で石上君は自分の胸を大きく叩いた。
「おう、任せておけ!」
なんて自信満々に言う。
これはなにがなんでも、上杉さんには私とお見合いをした仲ということを秘密にしてもらわなければ。
大曽根さんやみんな、先輩社員から聞いたって言っていたし、あの見た目だもの。きっと社交の場だけではなく、社内でも上杉さんはモテているに違いない。
たどり着いた答えに、サッと血の気が引く。
嘘でしょ!? ないない、上杉さんが上司とか!
箸を持つ手はすっかり止まり、必死に心の中で否定している間も大曽根さんは続ける。
「昼食後は、部長が直々に社内を案内してくれて、配属先に連れていってくれることになっているし、本当に羨ましい」
そう言うと大曽根さんは前のめりになり、私と石上君を交互に見て、にっこり微笑んだ。
「同じ本社勤務の同期として、私が玉の輿になれるよう協力してね」
返事することができず、ただ作り笑いを浮かべる私の隣で石上君は自分の胸を大きく叩いた。
「おう、任せておけ!」
なんて自信満々に言う。
これはなにがなんでも、上杉さんには私とお見合いをした仲ということを秘密にしてもらわなければ。
大曽根さんやみんな、先輩社員から聞いたって言っていたし、あの見た目だもの。きっと社交の場だけではなく、社内でも上杉さんはモテているに違いない。