イケメンエリート、はじめての純愛⁇
「咲子ちゃん、今日のおじい様との二次会はすごくヘビーなものだったよ。
一流の日本酒しか置いてないお店で、いろいろなタイプの日本酒を何杯も飲んで…
いや、いいんだよ。
俺はお酒は好きだし、弱くもないし、本当に美味しい日本酒だったから、それはそれで楽しかったんだけど…」
「だけど?」
咲子は少しだけ予想がついた。
咲子の祖父は、ある意味、父より変わり者だったから。
「なんか、俺達……
一か月後には結婚式を挙げる事になってる…
それも、田舎の方にある神谷盛神社?っていう、由緒ある神社で…」
映司はまたため息をつく。
咲子は映司のため息の理由が分からない。
だって、結婚できるのであれば、それがどこだろうと構わないと思っていたから。
「日程はいつって?
あと、七条家伝統の結婚式をしたいと?」
「5月5日、子供の日。
その日ならゴールディンウィークだし、皆、咲子の晴れ姿を見に来れるからって。
そして、祝日で参拝客も多いから、皆に見てもらえるって…
七条家伝統の素晴らしい結婚式を……」
映司はグッタリとまたベッドに倒れこんだ。