イケメンエリート、はじめての純愛⁇


映司はTOKYOのグループボックスにデータが入っている事には気付いていた。
でも、今、抱えている顧客が多過ぎてバタバタしていたせいで、データを開くのを忘れていた。
更に、映司に名指しという話を聞いて、尚更開く気力を失くした。

…ソフィアは、俺を苛めてるのか?


「データはまだ見てない。
どんな内容だった?
俺に名指しって事は、なんか面倒くさい案件なんだろ?」


明智君は黙っている。
そして、一つ息を吐いて、ぼそぼそと話し出した。

「かなりのレアな案件です。
僕みたいな若い人間じゃきっとできない仕事…
今のここのメンバーだったら、映司さんが一番適任かなと思います」

明智君はそう言いながら、また別の何かをタブレットで検索している。
そして、ヒットしたのか小さくヒューと口笛を吹いた


「映司さん、この人です」


映司はそのタブレットを覗きこんだ。


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