好きって言わせたい〜恋に臆病な彼が本気になったら、溺愛がとまりません〜

声を我慢して抑えていても、どこかでタガが外れて声をあげそうになる。その度に、彼の唇がキスしてくれる行為が嬉しくて『かんざきさん』とかすれた声で甘えると、彼は色っぽく笑う。

あぁ、彼を独占したい。

でも、彼には私のような女性が何人もいるというのだから、独占なんて無理な話だ。

本気になって傷つくぐらいなら、こんな関係続けるべきじゃないと思うのに、肌が離れると恋しくて、また、彼に抱かれたいと思う。

行為の終わった後、彼はまたタバコを吸い、ソファで動けない私を見つつ悪い男の顔で

「俺は恋愛に向かない男だ。恋なんかするなよ」

と、釘を刺して牽制してくる。

「わかってます。私も遊びですから、ウィンウィンの関係でいいじゃないですか?」

心から思ってもいないことを口にして、傷ついて、
彼女になれなくてもいいから、私をただ一人のセフレに選んでほしいと思うあたり、…彼に毒されている。

重い女と彼には思われたくないから、絶対に、余計なことは口にしないと誓う。

傷ついても、隠してみせる。

「遊びね…」

呟いた彼の薄い笑みが、何を意味するのかわからないけど、私は、彼のセフレと認められたようだ。
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