好きって言わせたい〜恋に臆病な彼が本気になったら、溺愛がとまりません〜
4.5章〜神崎 透〜の甘い束縛

今までは、セフレだからと欲情のまま何も考えずに自分の思うまま愛梨を貪り、抱き潰してきたが、奥底に芽生えた感情に気がついてしまった今は、過去の自分を殴ってやりたい。

愛を信じれなかった…

恋なんてできないと思っていた…

女なんて、性欲を満たすだけの存在だった…

そんな俺が、一人の女に一目惚れするなんて、認めれなくて、彼女を他の女達と同じように扱い、彼女の方から逃げるように仕向けたのに、『遊びだから』と強がりを言う。

こんな俺を好きになるな

そんな心とは裏腹に、彼女を甘やかしてしまう。

した事もないデートに誘って、ありふれたカップルのデートコース。

それでも嬉しいそうに微笑み、喜ぶ姿にもっと甘やかしたくなる。

突然湧いた愛しいと思う感情

そして、親友に合わせたことへの後悔と嫉妬

そんな感情に、戸惑い、認めることができないくせに、独占欲のような感情に囚われていく。

誰にも取られたくない

俺だけを見ていてほしい

側で笑っていてほしい

愛せないくせに…

一度は、彼女の為だといいながら、自分の心に湧き出した得体の知れない感情から逃げる為に、突き放そうとしたが…手放せなかった。

自分以外の誰かが、彼女の側にいるなんて許せない。
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