嫉妬深いから

21



「……なんか軽いわー。どうせまた、からかってるんでしょ?」

お代わりはギムレットにして、胡乱な目で彼を見る。

「そう言うと思った。
でもお前、それは俺の3年間をバカにする言葉だぞ。」

真剣そのものの顔で、彼は言った。
──しまった。確かに、本当なら凄く失礼だ。

「ごめん…なさい。そんなつもりじゃない。

ただちょっと…混乱して…。」

ゴニョゴニョと言い訳しながら、ふと気がつく。

……3年?




< 21 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop