嫉妬深いから

26



「さあね。俺にもわからん。」

彼は一口、バーボンを含む。
味わうように、ゆっくり飲みほす

私は、意味がわからず眉をしかめる。
彼自身も分かってないから、当然だけど。

「人間てさ、何でも頭でわかって行動してんのか?

──俺は、そうは思わない。
お前もそうだろ?」

「そんなこと…」
「じゃあお前は、頭で考えて、俺に恋愛したくない理由を話したか?」

被せるように言われて、息を飲む。

そうだ…流れでなんとなく話した。
何で…?




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