君との恋はあたたかいものだった。
幸せと悪夢
~愛奈side~

[好きな子いるー?]
[いるよ!]
[だれー?]
 ほら。聞かれると思った。だから嫌だったのに~。
 メールのやりとりだし?今しかチャンスがない!もー!どうにでもなれ!

[舞斗。]
[ホント!?僕も。]
 まじでか!嬉しい。神様、ありがとうございます!なんて、思ったのも次の言葉でかき消された。

[じゃあ付き合ってくれる?]
[ごめん。それは無理。]

 え?なんで?だって両想いだったら付き合うもんでしょ?
[なんでー?]
[まだ自信ないんだよね。]
 自信ないって何?付き合った経験ないのかな……。なら、しょうがないしな~。

[あと、このこと誰にも言わないでね!]
[分かった。]
 だから、なんで?恥ずかしいって事?でも、ひとりだとどうしたらいいかわかんないよ。

 その意味が解ったのは、1ヶ月後だった。
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