【短】回覧板~小さな繋がり~

…死んでる!?

「ひどっ!」

「美鈴の目のが酷いけど?」

「ひどっ、ひどひどー!!」


酷い……。

親友、沙彩(さあや)の言葉もだけど、

あたしの顔も。ってか目が。


「あーっもう!なんで毎回こうなるのかなー!?」

コスコスと目を擦る。

「あーあーあー。
 擦ったら余計酷くなるよー?」

「ふぇぇん。」

沙彩に差し出された鏡を見てダメージ大。


二重だったはずのまぶたは
見事に一重。

あたしのことをよく知らないコは
「あれ、アイプチだったんじゃない?」

なんて言ってる。

アイプチじゃねーよっ!!

自然な二重じゃー!!


だけど今は、自然な一重。


さらに充血した目。

開けてるつもりなのに開いてないし。

なんかぼやけるし……。

涙は出るし……。

「う、ふっえぇぇ……」

「はっ?ちょっ、泣かないでよ!!」

「祐君がぁぁああ!!うっえぇぇぇ……」

「祐君!?は?と、とりあえず保健室行こ?ねっ?」

「うん、っぐ、えぇぇぇ……」
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