愛しいのは君だけ
プロローグ

***


ある所に一人の女の子が居ました。

女の子は、第一王女でありながら宮殿から少し離れた人気のない離宮という名の、誰も近寄らない塔へと閉じ込められました。

彼女は塔に閉じ込められてからは1度も外へ出させてもらえず、外の世界に憧れていました。

そんな彼女の側には、いつも2人の騎士だけがいたと言われている。

その理由を知っている者は、王家にしかいない。





ただひとつだけ分かっていることは、その国では第1子が必ず女の子で『薔薇姫』と呼ばれていることだけだったという……。

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