愛しいのは君だけ

「分かった、今はそれで良しとしよう。専属騎士になってくれただけでも感謝する」

そう言ってから「これでエネとの結婚を考えられる」と嬉しそうに笑った。

「……そうだろうと思ってたよ。二人揃って専属騎士なんてしてたら、結婚なんてしてられないでしょ」

「ま、姫様のお世話は大変だからなぁ……。そうと決まったら、行くぞ」

「……え?」

「姫様のとこ。きっと少しは落ち着いたんじゃないか?専属騎士の契約もしないといけねぇし」

契約……?

何か用紙でも書くのか?


「用紙は結婚する時に書くが、今回はまず血の契約だ。俺も何年も前に姫様とした」

「血の契約.......?」

「説明するのはめんどくさいぞ」

「あぁ、うん、わかった」

少し疑問を抱きつつも、行けばわかる事だしなと思いすぐに立ち上がってグランスの後を追った。
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