クラスメイトの告白。
*
その日の昼休み、私は学校の屋上へ向かった。
階段を上がりきった先の屋上へ続くドアをそっと静かに開ける。
……いた。
屋上の柵の前でしゃがみこんでいる伊原くんの姿が見えた。
ドアを閉めて、伊原くんのもとへ駆け寄っていく。
「誰にも、あとつけられてない?」
「うん、大丈夫。ていうか私、高校生活ではじめて屋上に来たよ」
学校の規則で、屋上は立入禁止になっている。
屋上のドアの前には“立入禁止”と書かれた大きな紙が貼ってあるため、ドアにも当然、鍵がかかっているものだと思っていた。
屋上のドアの前までは、紫蘭ちゃんが泣いていたときに追いかけてきたことがあったけど、ドアを開けて屋上にやってきたのは今日が初めて。