クラスメイトの告白。


「俺も今日が初めてだよ。ためしに来てみたら鍵が開いていたから、ここなら誰にも見つからずに汐野と話せるかなと思ってさ。最初は図書室で話そうと思って、先に図書室のぞいたんだけど、どこかのクラスで課題でも出てんのか、人が多かったからさ」


「そうだったんだ」


規則をやぶるのって、なんだかドキドキしてしまう。


「いま私たちがいるのって、ちょうど図書室の真上だね」


「ああ」


私は柵につかまって身をのりだし、下をのぞきこむ。


すると、ちょうど真下にある図書室の開いた窓から、誰かの頭と本を持つ手が見えて、私はあわてて体をひっこめた。


立入禁止なのに、屋上にいることがバレたら大変だ。


「それで、俺に話って……」


「あ、そうだ! あのね、黄島さんから新しい情報聞けたよ」


事故の日、欠席していたと思われていた赤西さんが学校に来ていたこと。


赤西さんが不登校になる前、


赤西さんの当時の担任だった黒河内先生と赤西さんがふたりで話しているのを、何度か校内で黄島さんが目撃していたこと。
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