クラスメイトの告白。


『ま、茉雛ちゃんっ……』


気づいたら彼女の体は、グラウンドに積もった雪の中に沈んでいた。


“生きていて”


茉雛ちゃんの言葉に、私は返事をすることができなかった。


返事をする前に彼女は、目の前から消えてしまった。


私のせいだ。


私のせいで、茉雛ちゃんが。


あとを追って、飛び降りることはできなかった。


『茉雛ちゃんのところに行かなきゃ……』


震える足、手、唇……必死に柵をこえて、雪に埋もれる重たい足をなんとか前に進める。


『茉雛ちゃんのところに……』


行かなきゃ、行かなくちゃ。


助かって……お願い……!


私のせいで死んじゃったらどうしよう。


ごめんなさい。


本当にごめんなさい。


『ごめんなさい……ごめ……ううっ……』


私は屋上のドアを開ける。


そして私は、屋上から階段を下りる前にその場に倒れこんだ。


冷たく凍ってしまったかのように足の感覚がない。


全身が震えている。


ショックと恐怖で、目の前は真っ暗になった。


バタンと屋上のドアが閉まる音が聞こえたあと、私は意識を失ってしまったようだ。
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