クラスメイトの告白。


「どうして、うちに来たの?」


彼は私をベッドに座らせる。


床の布団の上に座った彼は、下から私を真剣な瞳で見つめる。


「風杏、明日18歳の誕生日だろ?」


「知ってたの?」


「0時になったら、いちばんにおめでとうが言いたくて」


そう言って彼は、両手で私の頬をそっと優しく包みこむ。


「……そのために泊まろうと?」


「そうだよ。風杏パパが泊まること許してくれなかったら、ほかの計画も考えてたけど」


「ほかの計画? なになに?」


「教えない」


「え~」


「あ、誕生日プレゼントも持ってきたんだ。取ってくる」


彼は立ち上がり、部屋から出ていこうとする。


そのとき、棚に置いてあったムーンライトのアルバムに気づいたようだった。


「アルバム買ってくれたんだ」


「もちろんだよ。毎日聴いてる」


「本当? めっちゃうれしい」


彼は満面の笑みを見せて、部屋を出ていった。
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