スイート ジャッジメント【番外編、別視点公開しました】
「本当に、桜庭も武田も早い段階で気づいて対処してくれて助かったよ。武田が連れてきた時点で、遠藤さんは全く状況把握すら出来てなかったし……。床の色だとかよく気づいたよね」
「超見ましたもん。アレ。再生数の2割は俺と武田でしょ」
桜庭くんが苦笑まじりに言う。桜庭くんも、武田も本当に心配していてくれてたんだと、申し訳なくなる。
「僕も、相当見たけどね。僕は、書いたものに思い入れしちゃう方だから、あれは……キツいね。昨日、瀬川がすごく落ち着いててほっとしたよ」
「私は……、桜庭くんに最初に全部説明してもらってから見たので……」
それに、泣き止むまでずっと桜庭くんに抱きしめていてもらったし。思い出したら、頬が熱くなってきた。私、昨日から桜庭くんにすごくたくさん抱きしめてもらってる。
「何でもいいから気になることとか、気づいたこととかあったら教えて欲しい。
とりあえず、瀬川は今日はもう帰って大丈夫。送って行けるけど、すぐ帰るかな? 桜庭と一緒なら、ちょっと位は大丈夫だと思うから、文化祭見てきてもいいよ」