残念な堀井さん。
「今日はいらないです。お腹いっぱい。
次回のフレンチに取っておきましょう。
そろそろ次の店舗に行かないと」

私が支度を始めながら言うと堀井さんは「結局フレンチに行くのかよ」と笑った。


その後、2店舗に寄って帰る頃には外は真っ暗で、朝から使っていた社用車で帰宅すると言う堀井さんに便乗して直帰にした。

私達、営業は時々こうした事がある。
お互いの家が近いから送ってもらえるのはメリットだ。

いつものようにアパートの前に停めてもらうと、明日も社用車で出勤だから迎えに来てくれると言った堀井さんに「お疲れ様でした」と言って車を降りた。
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