[短]きみの背中に好きを
気付かれないように、笑顔の仮面を装着した

「ねー、日曜さ、買い物行く?」
「いーよー。萌から言うの珍しいじゃん」
「じゃあ、決まりね。和哉と夏輝も来る?」
「なんだ、ついでみてーだな」
「どうせ、荷物係り欲しいだろうし、いんじゃね?」

そんな話をしながら通り過ぎた

きみは当たり前だけど気付かない

それがまた悔しくなる

所詮、きみの中の私はヒラヒラと目の前を飛ぶ蝶

いるかいないかも気にも止めない

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