[短]きみの背中に好きを
ホームルームが始まると、蜘蛛の子を散らすように
一斉に動き出す

私の席もようやく解放されて安堵の息が聞こえてくる
ようだった

席へ戻るときみが振り向いた

「ごめんな、席に座れなかったよね。」
「え、、あ、ううん。大丈夫」

初めて交わした言葉はとても些細なものだったけど、
私にしてみたら、大きな大きな一歩

きみの背中、こんなに近くで感じることが出来る
なんて夢みたいだよ

私のドキドキが聞こえませんように、、、




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