再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「そんなことないでしょ、あのかわいさは素じゃないの?」


「少なくとも俺はそうは思わねー。何回かケガさせられそうになった。兄貴は信じてないけど…」


「ケガ?」


「階段から突き落とされそうになったし、バスのドアに挟まれそうになったりな、あいつのせいで危ない目に何度もあったんだよなー」


「偶然じゃないの?」


あの、か弱そうな環奈ちゃんがそんなことを?


「みんなそう言うから…俺ばっか嘘つきみたいになるし…」


シュンとして俯いてしまった。


「直接見てないからなんとも言えないけど…これからなにかあったら教えて?力になれるなら協力するから」


「そんなこと言って、どうせ誰も信じてくんねーもん」


昌磨くんって悪態はつくけど、ピュアだしウソをつくような子じゃないような気がする。


けどあの環奈ちゃんが?


…わかんないなぁ。


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