再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「…………」



どうして?



涙までは出ないけれど、目頭が熱くなる。



泣きたくなるようなこんな気持ち…知らない。



振り払うこともせずにしばらくそのままでいて、気づくと最寄り駅にたどり着いていた。



どうやってここまで来たのかあまり覚えていない。



ただぼんやりとしていた…。



涼真くんの気持ちを受け止めたい…そう思うのに心のどこかでブレーキがかかってる。



あたしはどうしたいのかな…。



隣を歩く涼真くんを見ると、なんだかスッキリした表情をしている。



「体は大丈夫?頭痛くなったりしてねぇ?」



「うん…平気」



バス停に着き時刻表を確認する。



15分後に来るから、それまでベンチで待つことにした。






< 228 / 348 >

この作品をシェア

pagetop