再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
涼真くんはベンチに浅く座り背もたれに体を預ける。



「俺って幸せものだなー…」



「どうしたの?いきなり」



「真凛に会いたいって願ってたら…また会えたから」



屈託のない顔でにこっと笑うから、なんだか照れくさくて俯き自分の指先を見つめる。



「お母さんが…どうしてもここに住むって聞かなかったの。あたしのためだ…って言ってた」



「そうか…」



清くんが言ってたこと、涼真くんに確認するべき?



烈くんには口止めされたから、烈くんから聞いたことを話さなければいいよね。



「涼真くんは…どこまで覚えてるの?」



「どこまで…」



「あたしが環奈ちゃんを置き去りにした時のこと」



思い切って問いかけると、涼真くんは大きく息を吐いた。



< 229 / 348 >

この作品をシェア

pagetop