再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「そうだね…もう、全部涼真くんのせいにして、開き直るね」



「そう、それそれ。今日の帰りデートする?昨日の続きしたい」



にっこり笑って手を取ってくる。



「やっ…やだ、なんか嫌」



「ははっ」



からかって遊んでるよね?



「烈くんと遊ぶんじゃないの?」



「おー、忘れてた。キャンセルしようかなー」



「しなくていいから!私とはまた夜に会えるよね?」




「行っていい?窓の鍵開けといて」




別に…断る理由は、ないよね。




コクンと頷くと満足気に微笑んでいる。




授業が始まり、お互い前を向く。



横目でチラリと確認すると、涼真くんは真面目にノートを取っている。



「好き」って面と向かって軽く言えちゃうところがすごい。



私は…絶対言えないだろうな。



そんなことを思いながら、授業中涼真くんのことばかりを考えていた。



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