再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「この時間のバスでも一応間に合う。朝のHRは無理だけど」


「そうなんだろうけど、転校初日にこれはないなぁ」


「ま、いんじゃね?突然席に座ってるのも面白いかも」


「そうかなぁ、警戒されない?」


「同じクラスならいーな。それなら守ってやれるけど」


ドキッとしちゃうよ。


もう、確定。


涼真くんのこと、また好きになる。


あたしの気を引きたいって言ってたし…気持ちが通じ合うのは時間の問題?


「おはよーっ」


そんなあたしのフワフワした気持ちを打ち砕くかのように、後ろから突然大きい声が聞こえてきた、


ビクッとして振り向くと、そこにはあたしたちと同じ制服を着た髪の長い女の子が立っていた。


目鼻立ちがハッキリしている美人で、メイクもまぁ濃い。


涼真くんの…友達?


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