再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
バスに乗ると、涼真くんがあたしの腕を引っ張り一番後ろの座席に座らされた。


車内は空いていて、どこにでも自由に座れる状態。


そんな中窓側に押し込まれ、隣に涼真くんが座った。


「紗良はあっち」


「なんでよー」


ブツブツ言いながら、紗良ちゃんは前の方へ行ってしまった。


「よかったの?」


「ああ、別に。友達の彼女なだけだし。今は真凜と一緒に過ごしたいから」


あーもう、ドキドキさせないで。


こんなのズルい。


顔が赤くなりそうだったから、慌てて窓の方を向く。


「バス酔いしない?」


「うん、平気…」


そんな心配までしてくれて、本当に優しいなぁ。


バスが出発したあと、話しかけてこないからチラリと涼真くんの方を見れば、スマホで誰かにメッセージを送っていた。


< 39 / 348 >

この作品をシェア

pagetop