再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
涼真くんは口元に手をあてたまま黙っている。


「マジか!真凜ちゃんには手ぇ出すなって言ったよな!ずるいぞ」


「からかっただけ。おでこにちょっとしただけだろ、そんなに騒ぐなよ」


からかったの?


おでこにちょっとでも、ドキドキしたんだよ?


ひどい…。


そのうちバスが学校に到着した。


怒りがこみあげるのと同時に、なんともいえない悲しさに包まれる。


何度か話しかけられたけど完全無視!


ふたりを押しのけバスを降り、目の前にそびえ立つ学校へと駆け足で向かう。


彼女いないって…断言したよね。


かろうじて今いない状態だとしても、また付き合うかもしれない相手がいるのは事実。


なんだかいっぱい騙された気分。


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