再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
あたしの代わりに前に出てくれて、難しい問題なのにスラスラと解いている。


うわぁー、尊敬。


涼真くんって頭いいんだ?


戻ってきた涼真くんに何度もお礼を言った。


「ありがとう、本当にありがと!」


「真凜のためなら」


あたしのため…。


素敵な笑顔と言葉に、また心臓がドキドキする。


あー、ダメだってば。


そう思うけどやっぱり好きな気持ちが加速する。


これだけイケメンで優しくて、あたしのためとか言っちゃうんだもん。


昨日のキスに意味なんてないとしても…少しは脈アリなのかなって思っちゃう。


「交換条件成立だな」


あっ、そうだった。


なにを言われるんだろう…。


ちょっと身構えていると、ククッと笑いながら近づいてきた。


そして先生の目を盗んで、そっと耳打ち。


「あの頃みたいに、また独占しろよ俺のこと」


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