再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
過去にしたことはもう取り消せないから、なんとかこれからいい関係を築けるといいんだけど。


「もーいいじゃん?違うクラスだし、環奈も真凜ちゃんとはあんま関わりたくないだろーし」


そう言われてしまうと、楽な方に逃げたくなる。


「けど環奈ちゃんはいい気しないよね?」


「どーかな!真凜ちゃんが近づかないのが一番だろ。そのときにトラウマになったのか、極度の暗闇恐怖症でさ。真凜ちゃん見たら、悪化するかも」


そうなんだ…あたしのせいでそんなことに。


「あたしって、呑気だなぁ…環奈ちゃんはそんな辛い思いをしたのに、反省するどころかすっかり忘れちゃってるなんて」


ため息をついて、廊下の向こうを見る。


もちろん、もう環奈ちゃんの姿は見えない。


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