シュガー・ボーイを追いかけろ!
「…だってさ、竹内ってさ!本当ロクな噂ないじゃん!
この学校だけでも超美人3人と付き合ってるとか言うし!もしかしたら他の学校にも女いるかもなんだよ?!
チャランポランなんだよ!」
「私はね、もう竹内くんが生きて存在してくれていると言う事実だけで生きていけるの…」
「その微笑み辞めて怖いから、仏にでもなるの?あんたそれストーカー…」
危ないものを見る目つきで、ヒカルが私を見つめる。
もはや竹内くんがモテることなど周知の事実だ。
それから何人もの綺麗な女の子と付き合っているということも。
だけど私はそれでいいと思ってる。
なぜなら、
「おい綾瀬、小腹減ったからパン買ってきて。焼きそばパン」
「ウィッス、ジュースいかがしますか」
「あージュースも買ってきて。ダッシュな」
「ウィッス」
私はストーカーではなく、竹内くんの舎弟というポジションを手に入れたからである。