未知の世界6

『このリビングは共有スペース。私の部屋兼管理人室はここで、ここから奥は女性の部屋よ。
今のところ全員日本人で、女性はあなたしかいないからね。』






そう話すのは寮母をしているレイナ。私より年上そうな顔立ち。たけるいわく看護師としてメイソー病院に勤めていたことがあったらしい。
なぜ今寮母をしているかまでは分からないけど。







『食事はリビングのパソコンか携帯のアプリをダウンロードして、病院のIDを使って注文したら、業者が届けてくれるわ。




この辺は食べるところが多いから、外に行く人も多いけど…あなたたちはそれどころではないかもね。』







それもそうだけど、アメリカの食事は日本より味が濃いし、量も多い。そして何より、どんなものを使って調理してるかわからないから、やめておこうかな。





お母さんが持たせてくれた無添加食品がたくさんあるし。それに亡くなる頃には送ってくれるって。






病院では食堂に行けば、病院食のように健康にいいとされる料理を食べることができる。
食堂に行けるかは別として…。






『わからないことがあれば聞いて。』






「分かりました。ありがとうございました。」






お礼を言って部屋に向かった。
飛行機で寝たおかげで夜は保ったけど、疲れて…眠い。







お昼ご飯を食べずにベッドに突っ伏した私は、そのまま夢の中へと入った。
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