濃密に溶かしてあげる
あーもう!

本当に腹ただしい

口じゃ負けないんだから。

「帰って」
「嫌だね。杏が素直になるまで帰らない」
「あーそう。好きにしたらいいわ。私が出ていくまでよ」

テーブルの上に置いてた財布と携帯を手にして、
玄関へ行こうとする私の腕を掴む

「離してよ。」
「なんで、そう怒るんだよ」
「自分を正当化しようって言うの?」
「そうは言ってない。」
「はぁ、、、こんなことで押し問答しても無意味ね」

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