ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
俺はどうせ、誰にも選ばれない。背中に傷がある俺なんて、どうせ誰も選んでくれない。
外見がものをいうこの世界で、キズモノの俺が誰かに選ばれるわけない。
「そんなに酷いのか」
「……見ますか? 別に見せてもいいですよ。ただ見せるなら外にいる人に見られるのはいやなので、部屋のカーテンを閉めきってからだとありがたいですけど」
「分かった。妖斗、リビングのカーテン閉めてこい。翼咲は、ダイニングの方を閉めてくれ」
「「はい」」
翔太さんの言葉に妖斗と翼咲が順々に頷いて、リビングとダイニングのカーテンを閉めに行った。
「……紅葉さん、リビング行きましょう。こっちです」
光輝は俺をソファとテレビとゴミ箱だけが置かれた質素なリビングに案内してくれた。
翔太さんは何も言わず、俺と光輝の後をついてきた。
「座っていいですよ」
俺は光輝に言われた通り、ソファの上に腰を下ろした。
俺はカーテンが締め切られたのを確認してから、ソファに腰を下ろして、着ていた服のボタンに手をかける。
カーテンのそばにいた妖斗と翼咲は、それを見て慌てて俺と光輝と翔太さんのそばに来た。
「紅葉さん、俺が服脱がせますね。その方が楽ですよね?」
俺がボタンを全部外したところで、光輝が声をかけてくる。
「ああ。確かにその方が楽だけど、光輝、いいのか?」
俺は眉間に皺を寄せて、首を傾げる。
「何がですか?」
……こいつ、鈍いのか? いや、気づいてるけど、敢えてやろうとしてるのか?
「何がって、お前が服を脱がせるってことは、お前が一番に傷を見る羽目になるんだぞ?」
「……その覚悟なら、紅葉さんを救うって決めた時から、とっくに出来てます」
やっぱり、敢えてやろうとしてたのか。
「お前はブレないな」
「……はい。生半可な気持ちで救おうとしてないので」
「……そうか。じゃあやってくれ」
光輝は俺の前に立って、服をゆっくり脱がして、背中に巻かれていた包帯を丁寧にとった。