ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~

 ホームルームが終わると、俺は翼にぃと朔と、真凛と一緒に校門に向かった。

「「「翼咲、妖斗!」」」

 校門の前に、兄さんと、紅にぃと光にぃがいた。驚いて、走って兄さんのとこに行く。

「兄さん!!」

「妖斗」

 俺が抱きつくと、兄さんは口角を上げて笑った。

「今日は身体は良いの?」

「ああ、大丈夫。空我先生に、外出していいって言われた。消灯が夜の十時だから、最悪でも九時には帰ってこいって言われたけど」

 やった!今は十五時半だから、それなら少なくとも五時間は一緒にいられる!!

 兄さんを抱きしめる力が強くなる。

 兄さんが俺の頭を撫でた。

「今日はどうしたんだ、光輝」

 翼にぃが首を傾げる。

「ああ。夜に紅葉の歓迎パーティしようと思ってさ。それの買い出しにみんなで行けないかと思って迎えにきた」

「サプライズにしなくてよかったのか?」

 翼にぃの言葉を聞いて、光にぃが眉間に皺を寄せる。

「俺もそうしたかったんだけど、紅葉常に家にいるから、そうするのが難しくて」

 そういうことか。

「俺はパーティなんていらなかったんだけどな」

 紅にぃのことを光にぃが睨む。

「紅葉、お前そういうとこ、本当に良くない。どうせ自分は、祝われる価値もないとか思ってんだろ」

 紅にぃは光にぃの言葉を否定しないで、だんまりを決め込む。

「紅葉兄ちゃんは、祝われたくないのか?」

「に、兄ちゃん?」

 翼にぃの呼び方を聞いて、紅にぃは目を見開く。

「だって光輝が呼び捨てやめろっていうから」

 兄ちゃん、か。確かに翼にぃなら、兄さんよりは、兄ちゃんって呼びそうな雰囲気がするな。


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