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「ねえ佐竹くんってさぁー霧島くんと仲良いよね!そこでお願いなんだけど、霧島くんを映画に誘ってくれない?」
目の前にいる3人の女の子。体育館裏で。これはドラマか何かの夢かな?
いや、現実だ。友との間をとり持てと言われているのだ。
あんなことがあったのにそんな事友に話せるわけがない。僕はもちろん断った。
「自分で誘った方がいいんじゃないかな?」
「私たちが誘ってもダメだから言ってるんでしょ?馬鹿なの?」
いきなり真ん中の女の子が豹変した。断ってもただでは引き下がらないらしい。
「あんた幼馴染かなんか知らないけどいつも霧島くんに構ってもらってるからって調子乗らないでよ。あんたなんか霧島くんがいなかったらただの地味な陰キャラなんだから!!!」
ドンッ
「いたっ………くない?」
突き飛ばされて倒れたはずなのに何故か痛くない。
相馬が僕の体を支えてくれていた。
「おはよう、佐武 良李くん!停学解けたからお前の顔が見たくなってさ」
「照史様まで丸め込むなんて生意気なのよ」
3人の女の子は走り去って行った。
その3人とすれ違うように友がこちらに向かってきた。
まだ気まずいよ〜
「あっ僕もう行くね。さっきはありがとう」
僕は相馬にお礼を言って、友から逃げるように教室の方へ走った。
「良李が女の子に連れていかれたって聞いて探してみたらこんな所で抱き合っててびっくりしたよ。良李と何がどうなったのか知らないけど良李に手出さないでね」