最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
「君が東雲さんか。ドアを開けっ放しにしておくのは感心しないな。不用心すぎる」
社員証を見たのか、彼は少し厳しい表情で私をたしなめた。
「……すみません。機密情報盗まれる危険もあったのに。軽率でした」
忙しくて、つい注意を怠った。
自分のミスが情けなくて蓮見さんから視線を逸して謝る。
「情報も大事だが、俺が悪い奴なら君も襲われていただろうな」
口調は冷ややかだが、私の身を心配してくれている。
優しい人だって思った。
「はい、すみません。あの……今日はどうしてこちらへ?」
今夜来るなんて連絡はなかった。
ここに来た理由を問えば、彼は私から離れ、部長席に腰を下ろす。
「社長に会いに来たついでに新しい職場を見ておこうと思ってね。定時過ぎてるところ悪いが、来期の予算見せてくれないか?あと、過去五年間の実績も」
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