最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
「どうした?」
彼は答えを知っててわざと惚ける。
だから、私も本心は告げずに、話題を変えた。
「な、なんでもない。お腹空いちゃった。ルームサービス頼んで食べよっか」
ベッドを出ようとしたら、慧に腕を捕まれ、ベッドに戻された。
ベッドのスプリングが聞いているのか、ボンッ弾む私の身体。
「素直じゃない香澄もいいけど、この口から聞きたいな。俺が欲しいって」
彼は親指の腹で私の唇をなぞる。
セクシーな悪魔の甘い誘惑。
意地悪……と思いながらも、結局は彼に従ってしまう。
見つめられたら、もう逃げられない。
「慧が……欲しい」
ゴクッと息を呑んでその言葉を口にすれば、彼は極上の笑みを浮かべ、私に口付けた。
恋人達の夜はまだまだ終わらないーーー。
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