最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
ここ……一体いくらするんだろう。
財布には一万円札一枚とクレジットカードしか入っていない。
どうか一万以内に収まりますように。
心の中でそう願っていたら、蓮見さんが質問してきた。
「東雲さんは入社して何年になる?」
急に話題を振られて驚くも、少し安堵した。
このまま沈黙してたらどうしようかと思ったよ。
「ちょうど五年経ちました」
私の答えを聞いて、彼は少し目を見開いた。
「じゃあ、二十七?」
「はい」
コクッと頷くと、蓮見さんはクスッと笑った。
「見た感じ、二十くらいに見える。メールの文は凄く礼儀正しくて落ち着いてて四十くらいな感じだが」
「四十!?」
ショックでそれ以上言葉が出なかった。
顔は童顔だから若く見られるのは慣れているけど、文面だとそんなに上に見られるの?
私の文って堅苦しい感じなのかな?
少し落ち込んでいたら、彼に飲み物を聞かれた。
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