最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
え?
今『蓮見部長と』って……。
ええ〜!
思わず水沢さんを二度見して驚く私を彼女は面白そうに眺める。
水沢さんは私と目が合うとニンマリした。
「ほら、五月の連休明けに株主総会の資料探しに東雲さんが資料室行ったじゃないですか?」
彼女の言葉に過去の記憶を辿りながら相槌を打つ。
「……うん」
あの資料室での事件の後、田辺君と気まずくなったんだよね。
慧も言ってだけど、田辺君は私と慧の関係を他の人に話してはいないようだ。
彼とは挨拶はするけど、もう私をからかってはこなくなった。
「その後、田辺さんが資料室行って、外から戻って来た部長にそのこと教えたら、何故か血相変えて資料室行っちゃって……。食堂でのこともあったし、ふたりは恋人なのかなって?」
彼女は私の反応を探るようにゆっくり説明する。
「……そんな経緯があったんだ」
< 172 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop