最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
慧は私に手を差し出す。
彼に強引に連れて来られたけど、今この手を取るのは私の意思。
この人の側にいたい。
この恋の結末がどうなろうと、もう後悔はしない。
全て受け入れる。
靴を脱いで、彼の手を握り、一緒にキッチンへ向かった。
キッチンに入ると、慧はダイニングテーブルの上にコンビニの袋を置く。
「俺は着替えて来るから、キッチン適当に使ってて。冷蔵庫の食材も好きなの使っていい」
ネクタイを片手で外しながら、彼は冷蔵庫を指差した。
「ありがとうございます」
お礼を言うが、慧は顔をしかめる。
「その敬語、ふたりでいる時はやめたら?」
「え?上司だからつい。あっ、すみません」
ペロリと謝ると、彼はスーッと目を細めた。
「俺は家でも上司でいるつもりはない」
そう言ってチュッと私にキスをして、悪戯好きな子供みたいにニヤリと笑った。
「……蓮見さん?」
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