隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー








翌朝。

梨架は早朝から仕事だった為、
梨架を仕事場まで送った後に家に戻り、湊人と会う為に変装という名の男装を済ませた。

普段からカジュアル極まりない服装をしているから服には困らないし、男装といってもウィッグを被るだけの単純作業のようなもの。

準備を終えた時には、湊人との約束にちょうどいい時間になっていた。

少し急いで部屋を出て、マンションのエレベーターに乗り一階まで降りる。
玄関を出てしばらくしてから、湊人の車が近づいて、停車した。

車から降りてきた湊人がドアを開けてくれて、私も助手席に乗り込んだ。


「莉子、お前ほんと男装似合うな、可愛い」

湊人が茶化すようにではなく、真面目なトーンで真剣にそんな事を言う。

「……。」
 
男装が似合う…可愛い…
果たしてその二つの両立は成り立つのだろうか。

そしてそんな事を言う湊人は変装のつもりか細い黒縁の眼鏡をかけている。湊人は昔から目は良い方だし伊達だろう。

まぁそんなささやかすぎる変装をしても湊人は湊人だ。
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