隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー

『ん、梨架ちゃんどうかした?』

「いえ、その…」

…スケジュール帳がない!

スマホを耳と肩の間に挟んで両方のポケットを弄るが、それでも何処にもない。
ポケット以外の所にスケジュール帳を仕舞うなんて有り得ない。
自分用のは別に鞄に入れておいたり会社のデスクに置いておいたりするが、梨架のスケジュールを書き込んでいる物は絶対にとられたり失くしたりしてはいえないといつも肌身離さずポケットに入れている。

何処かで落とした…?

手に冷や汗をかきながら、通話をスピーカーに切り替えてケータイのメモ帳を開いた。

仕方がないから、取り敢えずケータイにメモしておこう…。

「すみません、何でもないです。教えて頂けますか?」

動揺を隠しながらそう言って、
安藤さんが教えてくれたスケジュールをケータイのメモ帳に書き込む。

変更というより、追加が殆どのような。

──それに。
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