独占欲強めな同期の極甘な求愛


だけど臣は心配する私とは裏腹に、来客の女の子の元へ着くとすぐ、ごめんごめんと言って笑顔を向けていた。臣にとって私の発言が聞こえていようがいまいが、どうでもいいんだ。

少しくらい反応してくれても罰は当たらないんじゃないの? それってどういう意味? くらい、聞き返してよ。実際聞かれたら困っちゃうけど、知らん顔も寂しいよ。

だけど思い返せば、臣は私に限らず昔から誰に対してもそうだ。今じゃ愛想笑いも覚えたようだが、良くも悪くもドライな人。

小学校の低学年の頃、近所ということで親に無理やりくっつけられ、登下校は一緒にしていた。だけどそのせいで臣はよく友達からからかわれていた。将来結婚するのかー? とか。今思えば小学生男子あるあるだ。


< 19 / 138 >

この作品をシェア

pagetop