イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
「うううっ…」


これじゃ号泣してる人か重病人だ。
単に胃が痛んで堪らなくて、我慢しきれずに座り込んでるだけには見えないよねぇ……。


お願いだからお店に入る人達もジロジロ見て行かないでぇー、と胸の中で嘆いてると、カランカランとドアベルの音が響き渡り、後ろから一番聞きたくない人の声が聞こえてきた。



「も…望月さん!?」


あちゃ。気付かれた。


間抜けだぁーと思った瞬間、痛みを我慢し過ぎて気が遠くなるのを感じた。

あれぇー?と思った後は意識も手離してしまったらしく、ふわっと力が抜けて、体が沈み込んでいく様な感覚だけが残った__。



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