あの日の約束
それから
俺たち西高は3回戦で去年の優勝高にぶつかり3回戦敗退という結果になった



けど誰一人下を向く者はいなかった

俺達は全ての力を出し切って敗北という結果になったのだ


その事に誰一人涙をながしていなかった

誰一人悔いなど残していなかった




その事に皆誇りを持ち自信を持って笑顔で地元に帰ることが出来た









あれから10年の月日が経った



「真麻…久しぶり」


俺は真麻が亡くなって初めて真麻のお墓に出向いた


「あれからもう10年だな。俺なんてもう27にもなって…すっかり大人になったよ。

高校生の時より大人びてるだろ?


そっちはどうか?笑顔で毎日過ごせてるのかな?

きっとお前の事だからさそっちでも俺達の事を心配してるんだろ?


だから今日は報告に来たよ。

真麻が安心してそっちで過ごして行けるようにさ。




まず俺はさ、プロのサッカー選手になったんだ」


そう、俺は全国大会でJリーグのスカウトマンの目に留まり声をかけてもらった
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