セカンド レディー

マグカップを借りて、沸いたお湯を注ぐ。



「恭平くんちょっとそっち寄って 」


マグカップを持ってソファに座る。



「ゆったんもピザ食べる?」


みんなはデリバリーしたであろう、ピザ・チキン・ドリンクを食べたり飲んだりしている。

なんで休みの日のお昼まで集まって食べてるのかほんと謎。

どんだけ仲良し集団なのさ。



「大丈夫」


油っこいものはあまり好きじゃない。それにさ、あたしこれでも一応寝起きなの。

みんなにとってはお昼ご飯かもしれないだろうけど、あたしからすれば朝なのよ。



「それ飲んだら出かけんぞ。先に降りてるから、準備しろよ」


先に食べ終えた流牙くん。

出かけるって…あたしも?

どこに?

そんな疑問を抱いたけれど、そういえば昨日部屋着買うとかどうとか言ってたな。


「30分で準備するから待ってて」


「ごちそうさま」と、半分ほど残った白湯をシンクに置くと脱衣場に向かう。

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